ウルトラマン基金

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大槌地域振興株式会社 松橋様からの貴重なご意見及び 岩手県大槌町へ寄贈させていただきましたマイクロバスの現在の様子 10月27日活動報告

9月16日、ウルトラマン基金はオリジナルのデザインが施されたマイクロバス2台を、岩手県大槌町及び宮古市に寄贈させていただきました。
その寄贈先のひとつである、第三セクター大槌地域振興株式会社の松橋社長からいただきました貴重なご意見をご紹介させていただきます。

第三セクター 大槌地域振興株式会社
代表取締役社長 松橋 雅平 様

私は、岩手県大槌町の第三セクターで路線バスや観光バスの仕事を引き受けていますが、東日本大震災では所有するバスも事務所も津波に襲われました。しかし、当社の従業員が迫りくる津波のなかでバスを2台避難させ、事務所もなく、道もなく、本当に何もない状況下、それでも町民を避難所から医療施設へ運ぶためにとの想いで営業の再開に踏み切りました。

町のすべてが流され、泊まるところも、食べるところも、水を飲むところもない、そんな時間帯が大槌町には存在しました。そこに、多くのボランティアの方々が来て頂いて、そして力を尽くしてくれました。
大槌町にバスが走ったのは3月22日、震災から11日後の再スタートでした。

ウルトラマン基金が岩手県にマイクロバスの寄贈を検討しているという話は、宮古水産高等学校で校長を務める甥と、ボランティアで医療活動のために大槌町に来られていた東京在住のアンドリュー・ウォン氏(Dr.アンディーズクリニック院長 医学博士)を通じて知りました。その後、ウルトラマン基金の女性担当者にもお会いして、大槌町でも走らせたいとの想いを伝えました。今、大槌町にウルトラマンバスが走っているのは、本当に人と人とのつながりにあると感じています。

岩手県庁前での贈呈式の翌日、ウルトラマンバスは200~300人の子供たちが会場(町営の中央公民館)を埋め尽くすウルトラマン映画の上映会場へと初めて幼稚園児を乗せて走りました。その後、幼稚園児のために運動会の練習の送迎にも活用し、「ウルトラマンバスに乗るのを楽しみに練習をがんばる」と話す子どもたちの元気な姿に、本当にバスを走らせてよかったと心から感じています。これからも幾つもの保育園・幼稚園でウルトラマンバスを活用し、そして路線バスとしても末永く活躍して頂こうと考えています。

最後になりますが、現在被災地域では懸命にがんばっています。
子どもたちも大人たちも、本当は泣きたくなるようなことでも笑顔でがんばっています。
ウルトラマン基金では、今後ともこのような方々を物心両面からの支援、ウルトラマン基金でしかできない活動を続けてほしいと思います。大槌町民はウルトラマンバスに、そしてウルトラマン基金に心から感謝しています。本当にありがとうございました。